7月28日(火)、東京・市ヶ谷の防衛省を訪れ、小泉防衛大臣に「地方議員有志による国家防衛基盤強化への提言」を提出しました。
提出したのは、「全国武の会」の地方議員有志です。全国武の会は、自衛隊に勤務した経験のある地方議員らの会で、佐藤正久前参議院議員が事務局を担っています。私も自衛隊勤務経験者の一人として、全国武の会の会員です。

提言のきっかけとなった二つの出来事
今回、私たちが提言書を提出するに至った背景には、大きく二つの出来事がありました。
一つは、名古屋大学の学園祭「名大祭」における自衛隊ブースの出展中止です。
自衛隊は防災をテーマとした展示を予定していましたが、名古屋大学職員組合が出展に反対する声明を出し、その後、大学側から中止を提案され、中止が決まりました。
(中日新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の記事をもとに記載)
学生たちが自ら考え、準備してきた企画が、このような形で中止に至ったことは、学生の自主的な活動を尊重するという観点からも、看過できない出来事であったと考えています。
もう一つは、6月15日の参議院決算委員会における、自衛官をめぐる発言です。自衛隊に入る若者について、「経済的に厳しい」といった趣旨の発言がなされました。
国を守るという使命を自ら選び、日々任務にあたっている自衛官の尊厳を損ない、その家族をも傷つけかねない発言であり、自衛隊勤務を経験した私たちにとって、到底看過できるものではありませんでした。

批判だけで終わらせず、建設的な提言へ
しかし、全国武の会として、こうした出来事を単に批判し、糾弾するだけでは十分ではありません。
これらの事象を一つの契機として、自衛官の尊厳を守り、国民の自衛隊に対する理解を深め、さらに国家防衛の基盤そのものを強化するため、具体的かつ建設的な政策提言につなげるべきだと考えました。
そこで、自衛隊勤務を経験し、現在は地方議員として地域の現場に携わる私たちの経験をもとに、「国家防衛基盤強化への提言」として取りまとめ、小泉防衛大臣に提出することとなりました。
提言の四つの柱
提言の柱は、次の4項目です。
1.自衛官の尊厳と人的基盤の強化
2.地域レジリエンスを支える防衛協力基盤の強化
3.総合的安全保障に関する国民理解の醸成
4.国家防衛と地方創生に資する防衛産業基盤の構築
自衛隊と地域の双方を知る立場から
小泉大臣には、公務ご多忙の中、私たちがなぜこの提言をまとめるに至ったのか、その背景や問題意識について丁寧に耳を傾けていただきました。
私たちは、いずれも自衛隊勤務の経験があります。自衛隊の現場を実際に経験した者だからこそ分かる課題や思いがあります。そして現在は地方議員として、それぞれの地域で住民の声を聞き、自治体行政に携わっています。
自衛隊と地域社会、その双方を知る立場からの提言であることについて、小泉大臣にもその意義を受け止めていただけたものと感じています。
今後も、自衛官が誇りを持って任務にあたることのできる環境をつくり、国民と自衛隊との理解をさらに深め、国家の防衛基盤を強化するため、地方議員の立場から取り組んでまいります。



