テレビや新聞で一般参賀の様子を拝見するたびに、国民の祝意に包まれる皇居の光景に、あらためて日本という国の歩みと、その中心におられる今上陛下の存在の大きさを感じます。
そしてこの日が近づくと、私自身、ふと「あの頃の自分」に思いを巡らせることがあります。
もし、あの時――学習院で同じ学び舎にあったなら
私に十分な学力と資力があり、もしご縁があって学習院大学に進学していたなら。そして、恐れ多くも今上陛下と同学年で在籍し、ひょっとするとご学友の末席に加えていただけたかもしれない――。
そんな想像を、年に一度、この日にだけはお許しいただきたいと思います。
もちろん、現実の私はそのような立場にはなく、地方で生まれ育ち、地域に根差して歩んできた一人の人間です。しかし、だからこそ思うのです。
「環境」や「機会」は、人の進路を大きく左右する。
けれども同時に、「志」や「努力」もまた、人を形づくる大切な要素であると。
学習院という学び舎は、伝統と品格を重んじる教育の場として知られています。その空気の中で、もし同じ時間を共有していたなら、どのような刺激を受け、どのような志を抱いただろうか――。そう考えることは、今の自分を見つめ直す機会にもなっています。
象徴としての歩みに、深い敬意を
平成から令和へと時代が移り変わり、社会も大きく変化しています。人口減少、国際情勢の不安定化、価値観の多様化――。課題は山積しています。
その中で、常に国民に寄り添い、被災地や困難な状況にある方々のもとへ足を運ばれるお姿に、私は深い敬意を抱いております。
象徴とは何か。
その在り方を、行動をもって示してこられた歩みは、私たち政治に携わる者にとっても大きな示唆を与えてくださっています。
声高に主張するのではなく、静かに、しかし確かに国民と向き合う。
その姿勢は、地方政治においても見習うべき姿勢ではないでしょうか。
今の自分にできること
「あの頃、もしも――」と想像することはあっても、私に与えられているのは「今」という現実です。
愛知県議会議員として、そして本年度は副議長という重責を担わせていただく立場として、県民の皆様の声を真摯に受け止め、議会運営の円滑化と政策の前進に尽力すること。それこそが、私にできる最善の歩みです。
学びの場がどこであったかにかかわらず、志を高く持ち続けることは誰にでもできます。
立場の違いを越え、それぞれの持ち場で最善を尽くす――その積み重ねが、社会をより良い方向へと導くのだと信じています。
国の安寧と県民の幸福を願って
天皇誕生日は、単なる祝日ではなく、日本の在り方に思いを巡らせる一日でもあります。
国の安寧と繁栄、そして県民の皆様お一人おひとりの幸福を心から願いながら、私もまた、自らの責務を果たす決意を新たにいたします。
あの頃の自分に、胸を張って会えるように。
そして、未来の世代に誇れる愛知を築くために。
本年の天皇誕生日を、謹んでお祝い申し上げます。



