半田警察署の新庁舎完成式典に出席しました

本日、令和7年10月16日、愛知県半田市にて「半田警察署の新庁舎完成式典」が執り行われ、愛知県議会副議長として出席し、祝辞を述べさせていただきました。

歴史を刻んだ旧庁舎から、未来志向の新庁舎へ

旧庁舎は約60年にわたり、知多半島地域の安全と秩序を守る重要な拠点として、多くの警察官の皆さまが昼夜を問わず活動してこられました。建物の老朽化とともに、地域社会のニーズも多様化する中で、より機能的で、より快適な新庁舎の整備が強く求められていました。

今回完成した新庁舎は、地上5階建て、延べ床面積約5,400㎡の近代的な建物です。庁舎内には、利用者数の多い交通窓口などがゆったりと配置され、バリアフリー設計も随所に施されており、地域住民にとって使いやすい警察署に生まれ変わりました。

災害にも強い、防災拠点としての新たな役割

さらに、新庁舎は地域の防災拠点としての機能も兼ね備えています。非常用発電機や飲料水の受水槽が整備され、災害時にも一定期間の自立的な運用が可能です。災害時には、警察だけでなく行政、消防、地域住民が連携して行動することが不可欠であり、こうしたハード面の整備は、安全・安心の基盤を強化する重要な施策です。

公共施設としての役割と、公費による整備の意義

今回の新庁舎も含め、県内各地で整備が進む警察署・消防署・学校・病院などの公共施設は、すべて県民の皆さまの暮らしを支える基盤であり、公費──つまり税金によって支えられています。皆さまからお預かりした大切な財源を、どこに・どのように活用していくか。その判断と責任が、私たち県議会議員の大きな職責です。

特に警察署のように、日常的には意識されにくい存在であっても、いざというときに頼りになる存在であるからこそ、公共の場としての安全性・快適性・機能性が求められます。そして、その整備にあたっては、透明性をもって丁寧に説明責任を果たしていくことが、私たち政治の信頼につながります。

私自身も、県議会副議長として、こうした公共投資が適切に行われ、県民の皆さまがその意義を十分に理解し、納得していただけるよう、説明と対話を尽くしてまいります。

見学から感じた「思いやり」と「安全」の共存

式典終了後には、庁舎内の留置施設も見学させていただきました。畳敷きの個室にトイレを備えた設計は、落ち着きと清潔感があり、一定の人権的配慮を感じるものでした。もちろん、誰もが入りたくて入る場所ではありませんが、どのような立場の人に対しても、最低限の尊厳を保てる環境づくりは、成熟した社会の証だと感じました。

さらに、自傷や暴れる恐れのある方のために、壁にクッション材が施された特別な部屋も用意されており、思いやりと安全を両立する設計に深い感銘を受けました。こうした目に見えにくい部分にこそ、警察行政の進化と地域社会の成熟が表れています。

地域とともに歩む警察署へ

新しい半田警察署が、今後何十年にもわたり、地域の安全と安心を支える拠点となることを心より願っております。そして、そこで働かれる警察官の皆さまが誇りをもって職務にあたれる環境が、これからの地域づくりにもつながっていくと信じております。

私も引き続き、県議会の立場から地域の安全・安心を守る取り組みに力を尽くしてまいります。今後とも皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


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